王子神社は、東京都北区王子に鎮座する由緒ある神社で、東京を代表する古社の一つです。
創建は平安時代の1322年頃と伝えられ、熊野信仰を広めた豊島氏が、紀州の熊野三所権現を勧請したことが始まりとされています。
江戸時代には徳川将軍家からも篤く信仰され、江戸北部の総鎮守として大いに栄えました。
「王子」という地名も、この神社に由来するといわれています。
御祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、速玉男命(はやたまのおのみこと)、事解男命(ことさかのおのみこと)の五柱です。
これらは熊野三山で祀られている神々で、厄除け、開運招福、家内安全、健康長寿、縁結びなど、幅広いご利益があるとされています。
現在の社殿は、第二次世界大戦で焼失した後に再建されたものですが、境内には東京都の天然記念物に指定されている大イチョウがそびえ立ち、長い歴史を今に伝えています。
また、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の名作『名所江戸百景』にも描かれたことで知られ、古くから江戸の名所として親しまれてきました。
毎年大晦日には、「王子の狐火」で知られる伝説にちなむ「狐の行列」が行われます。白狐に扮した人々が町を練り歩く幻想的な行事で、国内外から多くの見物客が訪れます。
歴史、文化、そして地域の伝統が息づく王子神社は、都心にありながら静かな森に包まれた、心安らぐ神社として多くの参拝者に親しまれています。
住所
〒114-0022
東京都北区王子本町1丁目1番12号





